記事009 「NEW BORN(ニューボーン)」がいよいよ3月発売、その概要は
2023年10月に産声を上げた月光川(がっこうがわ)蒸留所の貯蔵棟にはすでにウイスキー原酒が入った樽がたくさん眠っています。そして、ついに蒸留所初となる樽熟成を経たウイスキー「GAKKOGAWA Distillery NEWBORN 2026 Edition」が3月1日に発売されることになりました。

「NEWBORN(ニューボーン)」誕生の起点となったのが、昨年(2025)暮れに開かれた利き酒研修会です。この日は100点近い樽から蒸留所のスタッフの皆さんが利き酒をしました。当初はバーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽からお酒を選ぶ予定でしたが、バーボン樽が蒸留所が使う樽の主流であり、将来登場するシングルモルトの出来を“想像”してもらうためにも20か月熟成のバーボン樽に絞ることにしました。およそ50樽の中から評価が高かった樽を少しずつ絞り込んで最終的に9樽を選出。この樽に入っていたウイスキーをタンクにひとまとめにしました。
この段階でのアルコール度数は59%でした。そのまま原酒で出す案もありましたが、加水した場合の味わいもチェックしようと、2~3%ずつ下げて50%までのお酒を吟味。さらにもう一段加水をした48%の評価も高く、53~54%か48%かで皆が迷ったそうです。しかし、53~54%で販売すればお客様が自身で加水して48%近辺で楽しむことができますが、48%で販売してしまえば、53~54%では楽しめない、という理由もあって、最終的に53%か54%に絞りました。二択決戦はメンバーの意見も分かれましたが、繰り返し利き酒をした結果、「クリーンで綺麗な味わいと若さが残るものの、シングルモルトに向けての成長過程を感じてもらうのに最も理想的」と53%に落ち着いたそうです。

そして、パッケージは、これまでの「NEWPOT」では漢字の「月光川」とローマ字の「GAKKOGAWA」を併用していましたが、今回は蒸留所で20か月熟成されたことを印象付けるため、「Distillery」を加えたローマ字で統一し、さらに進化した印象のデザインが採用されています。
仕上がったお酒の味わいについては、リリースにあった「特徴」をそのまま紹介します。
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バニラを思わせる甘さに、酸を帯びた洋梨やバナナのニュアンスがふんわりと重なるアロマ。クリーミーで柔らかく、透明感のある味わいを、ふっくらとしたモルトの風味が支えます。そのような原酒の個性がいっそう引き立つよう、53%に加水いたしました。年若い原酒の瑞々しさをたたえながらも、たしかな造りの丁寧さ、そして月光川蒸留所の目指す「美しい味わい」が感じられる、“旅の軌跡”の現在地を示す1本を、どうぞお楽しみください。
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月太郎も先行してテイスティングさせていただきましたが、説明書きの通り、魅力的なアロマと粗削りななかにも奥行きの深い樽熟ならではの魅力を感じました。ストレートの後、ロックでいただくと、軽快さが増して、すいすいと喉を通っていきました。美味しかったです。
お酒は200mlで税別4000円。特約店で3月1日から発売です。当日は日曜日なので、お休みの方は最寄りの特約店にまっしぐらに向かっていただけたらと思います。